CHEF

オーナーシェフ紹介

小野 淳一(おの じゅんいち)

1983年生まれ。フランス料理店「Agni」オーナーシェフ。

調理師学校卒業後、国内のフランス料理店で研鑽を積み、さらなる技術と感性を磨くため2009年に渡仏。フランス・コート・ダジュールの名店、当時ミシュラン二つ星を獲得していた「オステルリー ジェローム」にて5年間腕を磨き、本場のフランス料理と向き合いながら、素材を尊重する姿勢や繊細な技法を学んだ。

2015年に帰国後は「レストラン レオーニ」のシェフに就任し、約8年間にわたり料理長として活躍。2018年には若手料理人コンペティション「RED U-35」を受賞し、その実力が高く評価される。さらに、『ミシュランガイド京都・大阪+岡山2021』では一つ星を獲得するなど、岡山を代表する料理人の一人として確かな実績を築いてきた。

そして、これまで培ってきた経験と想いを一皿に込める場所として、岡山市にフランス料理店「Agni」を開業。フランスで学んだ技術を礎に、日本ならではの四季や岡山の豊かな食材を取り入れ、その日、その瞬間にしか味わえない一皿を追求している。

店名の「Agni」は、サンスクリット語で「火」を意味する言葉。料理に欠かせない火への敬意と、食を通じて人と人との心をつなぐ存在でありたいという想いが込められている。

『Agni』で目指すのは、薪窯の炎を生かした唯一無二のフランス料理だ。カウンターのみの空間だからこそ、料理が仕上がる瞬間や薪が燃える音、立ち上る香りまでを五感で楽しめる。料理を味わうだけでなく、その時間そのものが特別な体験になることを大切にしている。

フランス料理には格式高いイメージがあるかもしれない。しかし、『Agni』が届けたいのは肩肘張らずに過ごせる心地よい時間だ。薪窯の炎を眺めながら会話を楽しみ、一皿一皿と向き合う。料理だけでなく、その空間や流れる時間までも記憶に残るレストランでありたい――そんな想いが店づくりの根底にある。

その姿勢は、『ゴ・エ・ミヨ 2026』への掲載という評価にもつながっている。国内外で培った技術と経験、そして料理への真摯な想いを胸に、小野シェフは今日も一皿を通して、訪れる人の記憶に残る特別な時間を紡いでいる